魚住先生のLABOへ勉強に行ってきました。簡単にまとめたいと思います。

〇細胞を活性化させる
人は生きていく上で酸素は不可欠です。呼吸によって酸素が体内に取り込まれ、細胞に届くことにより、細胞が活性化することになります。
そのためには酸素が届きやすい環境を作っておくことです。柔らかい体を作り、体(細胞)を動かすことで、常に細胞が活性化している状態にしておくことが大事になります。


〇筋肉の弾力性を取り戻す
基本的に体が硬いということは、筋肉の弾力性が低下しています。筋肉は酸素や栄養素を全身の細胞へ送るポンプの役割を持っていますが、硬い筋肉の状態では、ポンプ機能が低下し、循環させる機能が低下してしまいます。結果、様々な不調の原因に繋がります。ですから、筋肉を柔らかくし、筋肉を弾力性のある正常な状態にしておくことが必要になります。


〇皮膚、筋膜、筋肉を動かす
体のバランスを整えるため、筋肉の弾力性を取り戻すために運動を行いますが、そこでのポイントは筋肉を単体で動かそうとしないことです。胸筋、腹筋、背筋といった部位別のエクササイズでは、1部の筋肉がメインに使われるので、周辺の筋肉との協働が上手くおこわれないので、体のバランスを整えることが難しくなります。

体を動かすことは、皮膚、筋膜、筋肉が繋がりを持って、全身的に活動をさせていくこと。全身的に、繋がりでバランスを整え、柔軟性、弾力性、復元力のある体を目指すことが、自然な体を維持できると考えられます。


〇肩甲帯の動きを取り戻すこと
肩甲帯は、上腕骨、鎖骨、肩甲骨で構成されており、それらを繋ぐ関節の動きをスムーズにしておくことが大事です。特に肩甲骨は、背面の肋骨に沿って付いて、左右対象になっていることが自然です。

しかし、体の崩れることによって、筋肉は緊張し、肩甲帯のバランスが崩れると、体の全体の歪みに繋がります。肩甲帯が歪むと全体に影響を与えることになります。
今回は肩甲帯の重要性について再認識できました。


〇胸郭を緩める
肩甲帯に付着している筋肉は、大胸筋、広背筋、前鋸筋といった、胸郭を覆っている筋肉が多くあります。それらの筋肉が緊張してしまうと、背部が緊張し、胸郭の動きを制限していくことになります。胸郭の中には肺がありますので、胸郭の緊張は、肺の拡張を妨げることになります。つまり、呼吸筋がうまく働かなくなります。肩甲帯を自由に動かせる状態にしておくことで、胸郭は拡張しやすくなり、肋骨間の筋肉も緩んで呼吸がしやすくなります。


〇肩の運動について
何かの動きを行う時には、どういう動きを行うのか、行わせたいのかというを考えておく必要があります。何気なく動かすのではなく、関節の構造上適切に動いているか、スムーズな動きになっているか、緊張感はないか、リラックスした「快」の動きで行っているかが大事です。

今回は肩の各動作を行いましたが、単に屈曲、伸展という動作にも、肩の内旋、外旋の動きも含まれますし、さらに言えば、前腕の回内、回外、肩甲骨の内転、外転、挙上、下制などが組み合わさって運動することが自然です。そのような、繋がりをもって肩を動かしていく、誘導していくことで、上肢から体幹までバランスを整えることができます。

様々なケースに合わせて、どの程度動かすか、動かせるのか、小さい動き、大きい動き、どこにも緊張が見えない動きや位置といったことを確認することが大事です。



〇殿部の筋肉への刺激についえ
股関節の問題では、殿部の筋肉の弾力性が低下していることが多くありますが、殿部への刺激はスクワットを行うことが一般的です。

本来しゃがんで立ち上がる時は、下肢が鉛直になる所までは、主にハムストリングが働き、そこから股関節が伸展する範囲で主に殿筋が利用されると考えられます。

ですから、スクワットでは深くしゃがまなくても、股関節の伸展を適切に行えば、殿筋に刺激を与える事ができると考えられます。
浅いしゃがみ、立ち上がりから、股関節の伸展動作までを繋がりで行うことによって、きっちりお尻に刺激を与えることができました。


〇しゃがむ、立ち上がる
足部の位置を決め、母趾球をポイントにした動作にすることで、膝の捻じれが起きず、大腿部の前面、後面の緊張度が均等に刺激する方法を実施しました。

しゃがむ、立ち上がる動作がスムーズになり、非常に楽に動かすことができました。一般的に、しゃがみ立ちを行うと、膝にストレスがかかったり、大腿部の前面の緊張を感じるケースも多くあるかと思います。

しかし、大腿部の前面、後面を均等にバランス良く刺激を与えることで、動作に全く違和感が感じなくなります。筋肉に弾力性が出て、柔らかくなり、速筋線維が刺激されて筋肉が活性化していくことになります。

また、下肢の動きををスムーズに行うためのエクササイズや母趾への意識を付けるために、テープを貼ることを学びました。下肢のバランスを整えることができ、非常に有効だと感じました。



〇下肢からの捻る調整
仰向けになり、膝を曲げ、逆脚の方へ膝を倒していく、いわゆる捻じる動作の確認をしました。

どう刺激を与えたいかで、様々なやり方や刺激方法が考えられます。曲げた足を置く位置、股関節の屈曲角度、捻じる方向などによって刺激は変化します。

体を捻じるということは、全身へ刺激を与えることができますが、少しのポイントのズレで刺激の伝わり方が違ってきます。上手くいけば、体幹から下肢の緊張が緩み、体のバランスを整えることができます。


〇手首、肘、肩の順で動かす
腕の緊張を緩めるために、上肢を適切な関節の動作で動かしていく考え方を実施しました。ポイントは前腕、上腕が一番緩い位置で動かすことです。

関節が緩い状態で動いていることを認識すると、上肢から肩甲骨周辺の筋肉、筋膜は緩んでいきました。

特別難しい事を行わなくても、動かすだけで体が緩むことを感じることができます。

普段、日常生活やスマホの利用などで、1番使っているのは、手や腕だと考えられます。ですから、腕を緩めておくことは非常に大事です。


今回も様々なことを吸収することができました。
体に問題のある方は、基本的に体のバランスが崩れて緊張しています。

まずは、楽に立っているか、体に緊張感はないか、適切な動作で生活しているかといった、常に緊張を感じないように、自然な状態を常日頃から意識しておくことが大事になります。

柔軟性があり、弾力性があり、体が崩れても元に修正する、復元力をもった体を目指していくことが大事になります。

今回も新しい考え方、指導方法、疑問点の解決ができ、有意義な時間となりました。
実践して、レベルアップを目指したいと思います。