今回のテーマは非常に奥が深く難題でしたが、指導者としては、必須であると感じました。
簡単にレポートです

○動作を見る目が大切
動きの流れ、ズレ、質、精度など様々な視点から、どこを見るかが大切であり、その理想から外れているのズレをどう直すか?これがトレーニング指導になってくる。
そして指導者はその違いを見極める「眼力」必要になってくる。
動きを見る目は、動作を見て瞬時に判断する必要があるが、この勉強会では、先生に動作の解説があり、違いがわかるので、眼力を鍛える勉強会にもなっている。

コーディネーションはドリル的にできることを繰り返し行い、安定した刺激を入れるが、実際のゲームなどでは、常に想定外のことがおこる。それに対応できるかといえばそうでとは限らない。

コオーディネーションは何かの動きのために様々な身体の反応を引き出すエクササイズを行うことであり、それらの基礎となる刺激を与えていく事。
そのためにやりたい動きに導いていく段階を考えていき、コーディネーションとコオーディネーションを繋げていく事が大切になる。

正確な評価方法はないので、大切なのは指導者の「眼力」でありそこを高めていく必要があるということになる。


○慣れは作らない
様々な競技、チームで様々なエクササイズ、体操、動作をやるが、その動きの目的がウオーミングアップなのか、コーディネーションとしてやるのかでは意味が変わってくる。
コーディネーションとして行う場合、刺激の変化が必要であり、常に刺激を変化させ、脳に経験させていく事が大切になる。

ワンパターンでは、動きの変化がでてくる場合対応が難しいので指導者は常に刺激を変えていく事が大切になる。
何かをやってみて、それがパフォーマンスが高まることに反映されたかが大切になる。
こうしたいために、何をしていくか?逆算して指導する必要がある。

〇水泳のキック
競泳では短い距離では全力キックしますが、長距離になるとキックはそこそこになり、腕がメインになります。
一般的なスイマーには、目標は何か?大会に出ているのか、健康維持なのか、気持ちよく泳ぎたいのか?その目的が大切である。

浮いて進むことが水泳であり、浮くことがまず大切。
そこから進むために、腕を使うか、脚を使うと考えられる。
まず浮くための練習で脱力させること、そこから進ませることが大切になる。

〇ゴルフのスイング
インパクトの時にクラブのフェースが開いてしまうケースでは、体幹と腕を分けて考えることが大切。
初心者は体幹と腕が同時に動き出したり、捻る意識になってしまうことでとインパクトでズレが生じてしまう。
体は捻らず、体幹を筒として動かし、あとから腕が伸張反射でついてくるイメージになるときれいにフェースに向きが整うことになります。

〇野球の捕球
小学生で、うまくボールをキャッチできないケースではの質問はありました。
ボールが飛んでくる→グラブでキャッチする→グラブを開く→ボールを取るといった一連の流れは子供にとっては難しいです。
まず、ボールを掌に当てることから始めて脳にボールを「ここで捕る」という意識をつけること。
ボールをキャッチするためにどういう能力が必要か考えていくことが大切。

自分で上げてとる、人に投げてもらう、壁当てを行うなどの練習法の提案も必要。
また、グラブを閉じるつかむ練習としては、地面のボールを掴んで、グラブトスをさせたりもできる。
止まっているもの、動いている、空中など、つかむということも様々なパターンができます。
できるように導くいていくことが大切。

また、日本はボール捕球を正面でとることを重視します。
私もそういう指導を受けていました。
逆シングルや片手でとることを嫌がる指導者もいます。
その理由として、ミスをしやすいから、最悪胸であててアウトにできるといったところですが、ミスをすることを前提に練習いくより、ミスしないように練習すること、逆シングルでも取れる確率をあげるような練習、考え方いいのではないかということも一つです。

〇鉄棒の逆上がり
性別、体重などにもよりますが、体の重心が鉄棒の真上にいくことが目的となります。
多くは肘を伸ばして脚で地面を蹴ろうとしますが、鉄棒からお尻までの距離が遠いと回転力は下がります。
支点から作用点、回転弧を小さくすることが重要になります。
そのためには膝、肘を曲げて、体をバーに寄せてくること
尻が真上に上げるようなイメージになり回転力を上げることが大切になります。

〇跳躍
走り幅跳びで重要なことは踏切です。
走るスピードが速ければもちろんいいのですが、そうなると踏切動作がうまくいかないケースが起きていきます。
水平方向と垂直方向の力がうまく伝わらなければ遠くへ飛べません。
ですので踏切技術を生かせるスピードで走ること。
そのためには基本スピードが高いことも重要な要素になります。
踏切の入り方、タイミング、リズム感など、様々なケースについて解説がありました。


その他にも、肩甲帯を緩めるテクニック、床からの立ち上がり動作、足部調整、スプリントの解説など様々な学びがありました。
今回のテーマで改めて指導力の重要性を感じました。