肩こり、首コリの相談を受けました。
肩こりの方に共通していることは「姿勢」が崩れているケースです。
今回は姿勢を改善することで、肩こりや首の不快感を良くする考え方について書きたいと思います。

脊柱は頚椎、胸椎、腰椎に分かれており、頚椎の一番上に頭が乗っています。
頭の重さは個人差はありますが5キロ前後といわれています。

その頭が体の一番上にあり、首の筋肉で支えられていることになります。

頭が脊柱に対して適切に乗っていれば、首の筋肉のバランスは良くなりますので筋の緊張は起きません。
しかし、5キロの頭が少し前にズレたらどうなるでしょうか。

前にズレた頭を支えるために首の後ろの筋肉(僧帽筋)が伸ばされながら緊張してしまうことになります。

それが続くと筋肉は弾力性を失って硬くなり「肩こり」となって表れてきます。

現代では明らかにデスクワーク、ゲームやスマホで下を見ることが多くなり、頭が前にズレることで姿勢が崩れてしまうケースは多くあります。

そこで首の緊張を改善するために、マッサージやストレッチをすることがありますが、一時的に改善はしてもそれだけではなかなか根本的には良くなりません。

筋の緊張を緩めた後に「頭の位置を正常に戻す」ことが大切になります。
頭を適切な位置に認識させるということです。

今回の相談のケースは、本来の頭位置を教え、首がリラックスしているポジションを認識してもらいました。

自然に立ってもらい、クライアントにわかるように、首の緊張を確認します。

そして頭を適切な位置へ修正して、改めて首の緊張度合いを確認すると、さきほどより柔らかくなっていることがわかります。

頭の位置が良くなると、筋肉は柔らかくなることを相手に認識してもらいます。
同じように、背中、腰など全身のズレやねじれを整え、認識してもらいました。

初めは正しいポジションにすると違和感を感じますが、それほど認識のズレがあるということになります。
しかし、適切な位置を認識して脳が上書き保存すると、前の頭がズレていることが不快になっていきます。

そうして一週間後には、首こりがましになった、首の不快感があって、よく首を回すこともなくなった。と仰っていました。
その方は感覚が良く、すぐに適切な位置を認識できたようです。

姿勢を良くするといっても様々です。
巷では背筋を伸ばした姿勢が良しとされているケースもありますが、私の考える姿勢は、骨が適切な位置にあり、筋肉の緊張バランスが整って骨格模型がそのまま立っているような、楽な姿勢であります。

リラックスした姿勢作りをすることで、肩こりは改善してきます。