パーソナルトレーナー冨士伸之のブログ(大阪・天王寺)

大阪、天王寺、阿倍野を拠点に活動。このブログは、パーソナルトレーナーとしての考え方を書いています。

個人に合わせた『トレーニング』と『身体調整』で筋肉を緩め、肩こり、腰痛、膝痛、股関節痛などを改善していきます。
◆活動場所
・(株)東急スポーツオアシス・(株)オージースポーツ
・出張指導も受け付けています。

【定例勉強会】評価方法、問題の見つけかた

定例勉強会に参加してきました。
トレーナーが行うことは、クライアントの目的に対して、何が問題なのかを見立てて、それに対して適切なアプローチを実施することです。
何が問題なのかわからない、問題がわかったが、アプローチがわからない、不適切であれば当然結果はついてこません。
「こうしかならない指導」「結果に嘘はない」ということです。簡単にレポートを書きたいと思います。


・言葉使い方
今回の勉強会では、指導者がクライアントに対してどう言葉をかけるかということを全体を通して意識しました。クライアント何かの問題があるとき、ネガティブな言葉を使うか、ポジティブなことばを使うかでは相手の反応が変わるというものです。
指導するときには、相手の意識を良い方向へ変換させること、潜在意識を上書きすることが大事になります。
体に痛みや問題があるときは、どうしてもクライアントはネガティブになりがちです。クライアントに寄り添い、ポジティブ意識に変化させることも指導者の大事な役割だということです。


・身体調整
上部頚椎の調整、肩甲帯の調整、腸腰筋、腰方形筋の調整、末梢からの振動刺激などを行いました。
身体調整のベースは、今までやってきている中間位で動かす、快の刺激です。
快の刺激で動かしたり、呼吸を利用したり、振動を利用して筋肉を整えていきました。
首、肩甲帯、上肢、腰背部、大腿部、足部が緩み、体が中間位に整うことで、筋肉は緩んで弾力性が出ていくことを感じました。
また、下肢に金属を張った状態で下肢を動かし、足部にテープを張ってアキレス腱のバランスを整える方法を実践しましたが、下肢が真っすぐになってリラックスして立つことができ、歩行の安定性、スムーズな動作を感じました。
実は数週間ほど、自分の左膝に違和感がありましたが帰るころには消失していました。非常に効果的なアプローチ方法だと感じました。


・動作を見る 
今回質問の中で投球動作、ランニング動作の評価についての質問がありました。
野球の投手は球速を高めることに意識がいきがちですが、単に一球だけ全力で投げた動作、球速のみを評価しても実践にはつながりませんし、球速がいくら高くてもコントロールが悪ければ意味がありません。
実際に動画で投球動作を観ていきましたが、先生曰く「投げ方で意識しているところがわかる」「意識は現実化する」ということでした。
指導者はこう意識しなさいと細かいポイントをアドバイスしますが、最終的には一連のスムーズな投球動作に導くことが目的となります。そのためには、意識は一つだけ、ポイントだけをアドバイスしていくことです。
動作を評価するときは、どこが問題なのかが見えないとアドバイスはできませんから、動作を観る眼と、どこをポイントの指導していくか、導いていくかが大事になります。


今回トレーナーとしての意識の持ち方、言葉がけの大切さ、身体調整の新しい考え方を実践し、新たな気づきをたくさん得ることができました。早速現場に生かしていきたいと思います。

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【定例勉強会】ボディワークの活用

先日定例勉強会にいってきました。
テーマは「ボディワークの活用」です。
簡単にまとめたいと思います。

・目的があって方法がある
現場で結果を出すには、見立てから問題解決までを適切に行わなければいけません。トレーナーが問題を見つけ、こうしたいという目的に対して、間違った方向のエクササイズを選択しても結果が現れません。当たり前のことですが、目的があって適切な方法を考えるということは常に念頭に置くことが大事です。

・中間位で動かす
関節を中間位で動かす指導を実践しました。中間位とは、主動筋と拮抗筋が50:50でバランスが良い状態です。緊張のない範囲の中で、クライアントに合わせて「快」で動作の誘導を行うことがポイントとなります。
単関節運動から多関節運動、少しずつ動きを大きくしながら誘導していきました。体のバランスが整い、筋肉が緩んでいくことが実感できます。また、新たにパットを利用して中間位に整える方法を行いましたが、同様の効果を感じることができました。

・椅子から立ち上がりの指導
クライアントに動作を指導するときに、適切な骨の運動をイメージしてもらうことが難しいケースがあります。
今回は体の一番外側にある皮膚の運動をイメージすることで、動作を認識させる指導を実践しました。
皮膚を誘導することで、その下の筋肉、骨が自然に動くことになり、スムーズな立ち上がり、しゃがむ動作を行うことができました。
また、ハムストリングをメインに刺激する方法も行いましたが、起始部、停止部それぞれを刺激する方法、伸張反射を利用する、パットを活用するなど、大腿部前面へストレスを感じることなく、ハムストリングスが刺激されることを感じました。

・投球動作について
少年野球でよく言われることに、「ボールを前で離せ」ということがあります。高めに浮いてしまう投手によくかけられる言葉です。しかし、ボールを前で離そうと意識をすると、余計にボールは高めに浮きやすくなります。
腕は前方へ放り出されることになり、上肢への負担も大きくなります。ボールは前で離すのではなく、リリース時にはスパッと切れるような感覚が大事です。そこから、対角線に腕が巻き込まれていきます。
何か課題が見つかった場合、目的を達成させるためには、どのような練習をすればよいか、どう環境を作ってあげるかを考えることが大事です。他にもダルビッシュ選手や、大谷選手の投球の解説もあり大変参考になりました。

・指導者の意識の持ち方
指導者がどう意識を持って指導するかというお話がありました。意識の持ち方によって結果が変化するということです。
うまく動作ができないクライアントにどのような言葉をかけるか、ポジティブな意識に変えていくためにはどのようなことを思いながら指導をするのかということが大事ということでした。「意識をもって指導しないと現実化しない」という言葉が印象的で興味深い話でした。

その他にもインクラインベンチを使ったエクササイズや指の変形に対してのアプローチ、テープの活用、頭蓋骨の調整など、今回も様々な考え方、テクニックを学ぶことができました。早速、現場で実践していきます。



身体調整の勉強に行ってきました

先日、身体調整を学びに行ってきましたので簡単にまとめたいと思います。

・振動、揺する
今回のテーマは振動、揺するアプローチでした。脊柱に振動を与えることで脊柱が緩み、神経の働きがよくなって、末端までの筋肉が活性化されるというものです。
また、細胞には振動周波数というものがあり、周波数の崩れを整えるために振動刺激を使うという考え方もあるということでした。新しい考え方で興味深いものでした。

振動刺激、揺らす刺激は、個々の筋肉をいらわなくても体を整えることができるテクニックであり、実際に受けてみても体の緊張バランスが整うことを感じました。まさに「快」の刺激です。

・二本足の問題点
人の直立姿勢は一番上方に頭があり、続いて脊柱が連なっています。脊柱の前方には心臓や肺を覆っている肋骨があるため、肋骨が重力負荷を受けることによって、胸椎は後湾しやすくなり、頭は前に倒れやすくなります。そのために背中や首の後面の筋肉は伸張性収縮が起こり緊張しやすくなるのです。そして、それらの上体を二本脚という不安定な状態で支えることになりますから、体は崩れやすいといえます。

また、腹腔に収まっている内臓も重力負荷を受けることのなり、下方に負担がかかりやすいことがあります。
体をリラックスさせるためには、二本足ではなく四つ足でのポジションを作るという考え方ができます。四つ足になれば、内臓負担が解放されることになります。


・中間位で動かす
中間位で体を動かすテクニックを実施しました。中間位は筋肉のバランスが整っている状態ですから、中間位で動かすことによって中間位に整う=バランスが整うということになります。
これはウエイト扱ったトレーニングも同じです。中間位の状態でウエイトを扱うトレーニングを行えば体は整うことになり、結果的に筋力アップ、筋肉肥大、柔軟性の向上に繋がります。


【実践】
・上部頸椎の調整
・環椎後頭部関節
・肩甲骨(上方、下方回旋)の調整
・小胸筋を緩める
・肩甲骨(挙上ー下制)
・膝の関節テクニック
・下肢を揺らす調整
・中間位で膝関節を動かす
・中間位での肩の運動
(屈曲ー伸展、外転ー内転、外旋ー内旋、水平内転ー外転)
・様々な脊柱、全身への振動刺激
・中間位で股関節を動かす
(大腰筋ーハムストリング、腰方形筋の活性化)
・肋骨を緩める
・末端からの振動刺激


振動刺激、揺らす刺激を、中間位で動かす、関節を動かすなど、様々な調整方法を実践しました。
体が緩み、筋肉に弾力性がでて、バランスが整うことを実感しました。
最後に指導中にイメージするべきことや感性を高めていくことについてのお話もあり非常に参考になりました。

早速実践を繰り返したいと思います。
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プロフィール

冨士伸之

大阪を中心に活動するパーソナルトレーナー
適切な『トレーニング』と『身体調整』で身体を本来の自然な状態へ整え、痛みの改善に導いていきます。健康/痛みの改善/美容の相談も受け付けています。
■NESTA認定パーソナルトレーナー
■東急スポーツオアシス認定パーソナルトレーナー
■オージースポーツ認定パーソナルトレーナー
■大阪ビジネスカレッジ専門学校
スポーツ学科非常勤講師

ギャラリー
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  • 足部(土台)を整えることが大事
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  • 【定例勉強会】腰痛への対策
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  • 膝関節が伸びきらないケースについての考え方
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